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ご家族の迷いや葛藤に寄り添いたい
これは訪問看護師として働く私の少しほろ苦い思い出話です。
私の祖父母は2人とも自宅で最期を迎えました。
祖父が亡くなった頃、私はまだ高校生でした。
祖父は母や祖母に介護されながら、がんの進行により徐々に衰弱していき寝たきりの生活を送っていました。
徐々に食事が取れなくなり、目はくぼみ、頬が痩せこけ、骨と皮だけの衰弱した姿になった祖父を当時の私は受け入れることができず、母や祖母が介護する姿から目をそむけていました。
「なぜ、祖父をもっと労わってあげなかったのか」
「なぜ、母や祖母の力になってあげなかったのか」
家族として、もっと積極的に関わってあげればよかったと今では後悔しています。
自宅でのエンドオブライフを支えるご家族の中には、当時の私と似たような思いを抱かれる方がいることを訪問看護師として働く今は感じています。
「自分にできることは何か」
「どうすれば家族として支えることができるか」
大切に思う人であればあるほど、その葛藤や迷いが強いものであることを私は知っています。
私は、利用者様はもちろんのこと、そんな大切な人を日々支えるご家族の思いに寄り添える存在でありたいと思っています。