家族も知らなかったお父さんの趣味

カラオケ

これは私がご支援させていただいた80代男性のご利用者様とのエピソードです。

その方は若い頃から仕事一筋でバリバリ働かれていたので現役時代はご家族との時間があまりもてなかったそう。
そのためご家族もお父さんが仕事をしていた頃の話はほとんど聞いたことがありませんでした。

私はその方とリハビリで携わるようになり、リハビリ中に仕事をしていた頃の話や趣味などいろいろなお話をしてくださいました。

「実は俺、カラオケが好きなんだよね」

仕事で取引先の人とカラオケに行く機会があり、昔から歌を歌うのが好きだっとのこと。
これに誰よりも驚いたのがご家族のみなさんでした。

「お父さんがカラオケが好きなんて知らなかった!」

リハビリがきっかけで判明したお父さんの意外な趣味。
そんな一面を知ったご家族は喜んでくださり、みんなでカラオケをするという目標に向かってより前向きな気持ちでリハビリに取り組まれるようになりました。

リハビリ中のささいな会話がきっかけとなり家族の新しい一面を知る。
それが家族の絆を強くすることがあります。

私は利用者様とご家族のみなさんが少しでも多く楽しい時間を共有し、素敵な時間をご自宅で過ごしてもらいたいと思いながらこの仕事をしています。

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